幕末 維新の暗号

 

2015年2月

 

だいぶ前に読んだ本です。コンビニでおもろそうやなと思って、ふと買ってしまいました。聞いたことがない加治将一さんというかたが書いています。ですが、この本読めば読むほどにはまっていってあっという間に終わりました。内容は本の表紙にもなっている、幕末にフルベッキという外人が撮った写真に写っている人物を推測していくというものでした。その人物たちとは、なんと坂本龍馬、中岡慎太郎、桂小五郎、高杉晋作、西郷隆盛、大久保利通などの幕府を倒した薩摩、長州、土佐、肥前のオールスターズから、なぜか幕府側の勝海舟、そして明治天皇まででした。いや〜度肝を抜かれましたね〜本当にその人かどうかは不明ですが、確かな調査をしている感はありました。西郷隆盛は皆さんがご存じの、あの顔は実は違うと言われており、本人が撮られるのを嫌ったこともあり写真が現存していないと言われています。このフルベッキ写真に写っている西郷が本物だとしたら確かに上野の西郷像とは全然違いますね。そして、なんと薩長同盟の本当の目的は…あとは興味あるかたは読んでみてください。加治さんの本はまってしまいそうです。

バサラ将軍

 

2014年9月

 

またまた安部さんの小説を読んでみました。一番好きな南北朝、室町時代の話です。何話かのオムニバスです。足利義満や高師直の恋愛に関する話でした。この時代の小説はあまりないのですごく良かったです。政治の駆け引きや戦について知りたいので、長編小説で読みたいな〜と思いました。これまでは、吉川栄二氏の私本太平記や北方謙三氏の南北朝シリーズを読んできました。またおもしろそうな本あったら探してみます。

花の乱

 

2104年9月

 

NHKの大河ドラマのDVDやっと見終わりました。とにかく眠かった。進行がおそいし、話に緩急がついてないというか…室町時代の末期、応仁の乱の元凶となった悪女、日野富子についての話でした。フィクションをかなりふくんでおります。物語上の本物の日野富子はうまれつき盲目ということから、兄の日野勝光は出世の道具として使えないと思い、遠く山城の国椿の庄のとある少女と秘密裏に盲目の富子を交換してしまいます。そして、その少女が日野家で育てられていき、7代将軍足利義政に嫁ぐというものです。まあフィクションは大河ドラマのおきまりなんでいいとしても、富子を美化しすぎかなと思いました。出演者はベテラン歌舞伎役者から当時の旬の芸能人ルー大柴や女優鶴田真由まで使ってて良かったです。

下天を謀る

 

2014年7月

 

安部龍太郎さんの本です。藤堂高虎という人の話です。何人かの主君に支えながら、最終的には徳川家康に支え、江戸幕府の基板を作りました。一騎当千の侍であり、築城の名手であり、水軍の総統であり、また伊賀忍者を使いこなしと、とにかく稀代の武将です。最近、高虎が築城関わった和歌山城に行きましたが、他にも宇和島城、今治城、伊賀上野城、津城にもいつか行ってみたいです。この本を読んで初めて知ったのは、加藤清正が築いた熊本城は実は豊臣秀頼を迎え入れるためのものであったということ、そして家康は大阪の陣に至る前に大久保長安と徳川忠輝を中心とした反家康派の内憂と伊達政宗、西国大名などの外患を抱えていたということです。あまり知らなかった僕は関ヶ原に勝って、征夷大将軍になったあと、簡単に豊臣家を潰したと思ってたので、まさかこんなに危ない状況だったなんて知りませんでした。

彷徨える帝

 

2005 角川書店 安部 龍太郎

 

2014年4月13日またまた安部さんの読んでみました。今回は世間にはあまり知られていない後南朝の話です。聞いたことない主人公、北朝側が朝比奈範冬、南朝側が北畠宗十郎なので全てフィクションなのかな〜と思って読んでましたが、足利義教が嘉吉の乱で赤松満祐に殺される史実なども含んでおり楽しめました。物語としては、その昔、後醍醐天皇が足利尊氏との戦いに敗れて吉野で没する間際に三種の神器から、不思議の力を取り出して3つの面に移してしまいます。その面をかけた戦いが北朝側と南朝側で繰り広げられるというものです。尊氏好きの自分としてはやっぱり北朝側を応援してしまいました。

信長燃ゆ

 

2004 新潮社 安部 龍太郎

 

2013年12月30日安部さんの蒼き信長に続いて読んでみました。信長の暗殺には諸説ありますが、この物語は朝廷陰謀説をとっています。朝廷側の中心人物は近衛前久 であり、前久と信長の関係をとりあげて進んでいきます。前久が最初は信長包囲網(武田、浅井、朝倉、本願寺)では敵対し、それから和解して同盟者となり、再び敵対し明智光秀をそそのかすというような展開を興味深く書いています。信長の考えは、朝廷とその権威をかりて農民から土地、作物を搾取する寺社や室町幕府守護などの既得権益者や古い習わしをぶち壊して力のあるものが、その土地を収めるべであり、そのものが日本を束ねスペインやポルトガルに対抗しうる強い国をつくるということです。信長は日本を収めるためには天皇の力を借りることも重要と考えていたので前久を利用したし、また前久も信長を利用した。しかし信長の苛烈なふるまいと天皇を越えようというタブーを犯そうとしたことに、朝廷の権威を守ろうとした前久は離反した。前久という名前は聞いたことありますが、どういう人かということは知りませんでした。これまでのドラマはなぜこの人をもっと全面に出さないのだろうと不思議に思いました。信長暗殺に関するこの説は非常に信憑性があると思います。

蒼き信長

 

安部 龍太郎 新潮社 2012年11月28日

 

2013年10月14日今年、東伯で直木賞を受賞した安部龍太郎さんは自分と同じ福岡出身ということを知り、興味を持ちました。そこで安部さんの作品の中でも一番読みやすそうな織田信長の小説であるこの蒼き信長を読んでみました。信長と言えば日本の中では最もメジャーな武将ですね。歴史の中で行ったことの大体のことは知っていたので、あえて本を読むことはありませんでした。今回いい機会と思い、初めて信長の物語を読んでみました。信長の父のこと、信長のおかれた環境を初めてしりました。安部さんも書いてた通り、一番輝いてたころの信長を読めました。次は信長燃ゆを読んでみます。

シレンとラギ

 

藤原竜也、永作博美出演舞台がゲキシネに! 2013年10月05日 公開 監督: いのうえひでのり 出演: 藤原竜也/永作博美/高橋克実/三宅弘城/北村有起哉/石橋杏奈/橋本じゅん/高田聖子/粟根まこと/古田新太/右近健一/河野まさと/逆木圭一郎/村木よし子/インディ高橋/山本カナコ/磯野慎吾/吉田メタル/中谷さとみ/保坂エマ/村木仁/川原正嗣 制作: 2013日本/[配給]ヴィレッヂ=ティ・ジョイ

 

2013年10月14日初めて劇団新感線の映画を観ました。興味ある南北朝を題材にした内容だったので見たいな〜と思いました。登場人物も古田新太のキョウゴクは佐々木道誉なのかな?とか高橋さんのゴダイ大師は後醍醐天皇なのかな?とか考えながらみました。史実を知っているので、それと当てはめるともうめちゃくちゃなんやけど、所々笑いもあり楽しめました。劇なので俳優さんのおおげさ過ぎる演技はご愛敬。フィクションなので逆に歴史を知らない人のほうが楽しめたのかな〜と思いました。こういうの見たことないので他の作品も見てみたいと思いました。劇団新感線て昔、渡辺いっけいとか筧さんもいたらしい。

播磨灘物語

 

2004 講談社 司馬 遼太郎

 

2013年5月22日来年の大河ドラマが軍師官兵衛をするということなんで読んでみました。それに我が故郷福岡の地名をつけた人だということで非常に興味がありました。本の中では官兵衛の祖父の代に自称近江源氏佐々木氏の傍流で北近江から今の岡山県備前市福岡に流浪の果てたどり着いたと書いてありました。ほんとの所はどうなんでしょうね〜?それから目薬を売って財を築き、父の代で播州の領主、小寺氏の家老になった。官兵衛もそのあとを継ぎ小寺氏の家老になり、その時西からの脅威である毛利氏に対抗するため新進気鋭の織田氏に目をつけ播州入りを進めた。ここで織田軍の中国切り取りの担当者である羽柴秀吉と出会います。それからは秀吉に天下を取らせるために軍師として手助けをしていく。物語の最後のほうになりますが、関ヶ原の最中に領地である福岡の中津から金で急ごしらえの軍を整え、ほんの10日間で幾多の城をおとしました。言い伝えでは九州を切りしたがえ、さらに中国をとり家康を倒そうとしたそうです。関ヶ原がまさかのたった1日で終わったので夢はかないませんでしたが、人生の晩年にこんなかけに出られるなんてとてめ興味深くおもいました。彼に関しては行ってみたい史跡たくさんあるので、また時間を見つけて行ってみます。

龍馬暗殺 捜査報告書

 

光風社出版 小林 久三

 

2013年1月18日この説は確かに納得できます。龍馬の遺体と対面した後の陸援隊士や土佐藩の対応は確かに不可解だと思ってました。なんだか怪しい状況証拠をもとに、犯人を新撰組だと断定したり、くわしい捜査をしなかったりと。1つ疑問に思うのはグラバーに多額の借金があるのは分かるが、島津久光はそんなに簡単に龍馬暗殺の指令を受け入れたのだろうか?ということ。グラバーと彼のバックにある組織についてもっと調べたいと思いました。そんな発言力のあるグラバーを明治政府は邪魔だと思わなかったんだろうか?彼を抹殺しようとか思わなかったんだろうか?この龍馬暗殺の謎を解く鍵は実はイギリスが未だに握ってるのでは(グラバーと彼の組織がやり取りした手紙など)