私本太平記
1990 講談社 吉川 英治
2010年12月29日全8巻長い時間かかって、やっと読み終わりました。先に大河ドラマの太平記(主演:真田広之)をDVDで見てからだったんで、話の流れは大体分かってたんですけど、細かいところも書いてあったんで満足でした。古典太平記と梅松論を読んだことないので、フィクションがどの程度なのか分かりませんが、尊氏と佐々木道誉の駆け引きとか一色右馬介の使い方おもしろかった。京都にある太平記関連の史跡は大体行ったので、他のとこもいつかは行ってみたいな。やっぱり尊氏が九州まで落ち延びて勢力を盛り返す辺りは、当時の移動手段を考えると大変だったんだろうけど、その分スリルがあって物語的におもしろいと思った。
明治という国家
1989 日本放送出版協会 司馬 遼太郎
2010年10月23日気になった部分をご紹介
1.「あらたに明治国家は借金もしました。・・・貧乏をしましたが、外国から借りた金はすべて返しました。「国家の信用」といのが、大事だったのです。・・・いったん返すべきものを返さなければ植民地にされてしまうのです。でなくても、国家の信用というものがなくなります。」
2.「大隈は、これに対し、「ともかくも、日本国が、いちいち国内のことをやるのに外国の公使からの指図はうけぬ。もし日本人が外国人の指示に従うような時代がくれば、日本国は必ず滅亡するだろう」といったりしました。」
3.「「日本および日本人とは何か」という説明を求められたとき、明治人は武士道をもち出さざるをえなかったのです。ではサムライとは何か、と問われれば、自律心である、ひとたびイエスといった以上は命がけでその言葉をまもる、自分の名誉も命を賭けてまもる、敵に対する情。さらに私心をもたない、また私に奉ぜず、公に奉ずる、ということでありましょう。」
以上3点は、現在の政治家に再び考え直して欲しいところですね。
幕末
2001 文芸春秋 司馬 遼太郎
2010年6月13日私的には
陸奥陽之助がリーダーとなって海援隊と陸援体の有志と龍馬の仇を討つための乗り込んでいく「花屋町の襲撃」
維新3傑の一人、木戸孝允の蛤御門の変後の逃亡生活を描く「逃げの小五郎」
好きですね〜
どれもおもしろいんであっという間に読み終わってしまいます。
司馬さんは龍馬暗殺の真犯人は三浦休太郎と新撰組と思ってたんですかね〜
木戸孝允の自分の身に降りかかる危険に対する動物的嗅覚はすごいものがありますね。池田屋事件の時もですが。やっぱり生き延びてなんぼですよね。死んだら何もできませんもんね。
名探偵コナンの「眠りの小五郎」てここから浮かんだのかな〜なんて思ってしまいます。
歳月
2005 講談社 司馬 遼太郎
2010年6月13日江藤新平いいですね〜
大河ドラマの「翔ぶが如く」を見て興味を持ちました。
役者の隆大介さんいい味出してますね。今テレビドラマでやってる「臨場」で刑事役やってます。
薩長土肥の肥前佐賀を押し上げた大人物です。政治力は無かったけど、法の確立とその実行に力を尽くしました。最後は大久保利通にはめられて謀反人にされて無残にも殺されてしまいますが、私の出身地に近い佐賀にもこんなすごい人がいたんだな〜と思い感動しました。
あと佐賀で有名と言えば、大隈重信、大木任喬、副島種臣、鍋島閑艘
はなわと松雪泰子ですね。
花神
1976 新潮社 司馬 遼太郎
2009年12月28日花神を読み終えました
720ページくらいでした
でも面白かった。明治維新においてあまりとりあげられることない、影の存在であった大村益次郎の生涯に関する話しです。
何だか人づきあいの下手な、いかにも理系にありがちな学者タイプのとこが自分に似てて共感もてるとこありました。
花神とは花咲か爺のこと。多くの志士達が生死をかけて行った革命の総仕上げを行った蔵六。
こんど山口の萩に旅行に行くついでにすせんじ郷土資料館に行ってみます
燃えよ剣
1972 新潮社 司馬 遼太郎
2008年7月21日やっと読み終えました。
下巻のほうが面白かったかな。
NHK大河ドラマ「新撰組!」を見たことや、時々京都に行くこともあり読んで見ました。
新撰組には幕末の京都での殺人集団と言う悪いイメージがある。特に自分は坂本竜馬が好きなので。
しかし、これを読んで土方のような考えもあってもおかしくないと思った。
いつか、東京日野市の土方歳三記念館や函館の五稜郭に行って見たい。
次は同じ司馬遼太郎の「飛ぶが如く」を読んでみようかな。
長州ファイブ
2007 五十嵐匠
2008年3月17日久々に面白い映画に出会えた
イギリスに渡った頃彼らはみな20代。当然、長州藩と言うだけあって、吉田松陰の教えを受けたものもいた。死罪を覚悟で異国に行くことを決めた志には感服する
この頃の日本は確かに過渡期でありせっぱつまってもいたまさに俺らと同じ年くらいかもっと下の人たちが活躍している。すげー熱い時代だっただろうなだからこゆうのを見るとすごいワクワクする俺も彼らみたいに熱く生きたい
荒蝦夷
2004 平凡社 熊谷 達也
2008年3月9日これめっちゃおもろい
3分の1は遠田押人の視点から、残りの3分の2は道島御盾の視点からアザ麻呂を表現
展開が速く、意外な方向に転がっていくので全然飽きない
あっというまに読み終えた手(チョキ)アテルイ編の続編を是非希望したい
蒼き狼 地果て海尽きるまで
年度: 2006 国: 日本=モンゴル 公開日: 2007年3月3日 豪華キャストで贈る、英雄チンギス・ハーンの生涯
2007年3月26日今日見てきました。先日行った墨攻よりは観客多かった。
でも自分的にはイマイチだったな〜何かモンゴルでの撮影てのがうまく伝わってこなくて、あれじゃ北海道でも撮れそうな気がした。
あと日本人が作ってるんで仕方ないけど、主要な役の人以外は、現地の役者を使って欲しかった。やっぱりオール日本語てのは違和感がある。
個人的にマニアックで申し訳ないんだけど、純粋に戦術なんかを期待してたけど、家族愛を主に取り上げて進んでいったのにはちょっと退屈さが残りました。
津川雅彦あれだけでええ金もらっとるんやろな〜
墨攻
年度: 2006 国: 中国=日本=香港=韓国 公開日: 2007年2月3日 アンディ・ラウ主演!日本が生んだ傑作コミックを、アジアが総力をあげて映画化した歴史スペクタクル超大作
2007年2月5日こいう映画大好きやわ(*^^)v来てる年齢層はやっぱデート映画に向いてないらしく、おっちゃんおばちゃんが多かったけど・・・
非攻と兼愛をといた墨家の教え、儒教と対を成し戦乱の世には向いているが天下泰平の世では消えていった。
アンディラウ扮する、革離が「派遣の品格の大前春子」ばりに手腕をふるってました(^ム^)